コミックシーモアのランキングでいつも上位にいるこの作品、気になっている人は多いのではないでしょうか？
「瓜を破る」は30代なのに未だ処女であることがコンプレックスの主人公・香坂まい子が、社会で悩みながら行動し成長していくお話です。
まい子以外の人物にフォーカスしたエピソードも、誰もが心当たりがありそうなリアルなストーリーばかり！
「わかる！」「あるある～！」満載だけどグッと心に刺さるシーンもある読み応えある作品です。
完結はしておらず、最新話は週刊漫画TIMESにて連載中！
ドラマ化も決定した注目の女性マンガ。
この記事では、そんな「瓜を破る」3巻のあらすじと感想を紹介します。
- 20～30代のOL
- 大人だけどピュアな恋愛模様が見たい人
- 人間観察が好きな人
- ファンタジーよりドキュメンタリー派の人
立ち読み無料のサイトもあるので、気になったら試しに読んでみてくださいね。
「瓜を破る」3巻 作品情報
まずは基本情報です。
作者の板倉梓さんのX（元Twitter）では、メイキングやこぼれ話が見られるかも？
クールでドライな性格を自認する塚田には最低最悪の苦い経験があった。無理に周りと調子を合わせたりせずマイペースを貫くように見える彼女だが、恋人との付き合いの中で自分を見つめ直すことに…。今さら自分を変えることなんてできないと嘯（うそぶ）く大人たちが少し踏み出そうとする現代の冒険譚。（※本電子書籍は『瓜を破る【単話版】』15～21を収録しております。重複購入にご注意ください。）
出典：瓜を破る│漫画の殿堂・芳文社
注意 ここから先はネタバレも含まれるので未読の方はご注意ください。
香坂まい子の話
鍵谷との初デートが楽しくて別れがたくなり、家に呼んでしまったまい子。
お互い異性を部屋に呼ぶ・行くのは初めてですが、果たしてどうなるのでしょうか…？
3巻は、まい子に家へ行く前に寄ったコンビニからスタートです。
【ネタバレ】おうちデート
まい子の家に着き、お互い軽くお酒を飲みながら談笑します。
そしておつまみに伸びる手が偶然触れ…まい子は鍵谷にキス。
いい雰囲気でしたが隣からの声が気になり、まい子はテレビをつけます。
ニュースが流れた次の瞬間――
鍵谷は家を出て行ってしまいました。
深く落ち込むまい子。
なぜ出ていったのかは鍵谷本人に聞くしかありませんが、聞く勇気は出ません。
この出来事から人の形を保つのがギリギリのまい子は、趣味の柱を作ろうと五反田のゲーセンに行きます。
しかし、一人では楽しめずゲーセンを出ようとしたところ、鍵谷とばったり。
まい子は思わず逃げ出してしまいました。
そのまま帰宅しますが、なんと鍵谷は雨の中まい子を追ってきてくれました。
ここからは感想です
鍵谷さんとまい子が…尊い……！
照れながらまい子を「きれい」と褒める鍵谷がヤバいです。もっとください。
そして重なる手の大きさ…！質感…！！
鍵谷さんは中性的な顔で描かれていますが体や手はしっかり男性らしくゴツゴツ、がっしりしています。
たまんねえっす。
しかし急展開。
上げたと思ったら急に落としてきますね。
これはまい子落ち込んで当然。
ゲーセンで偶然会えて良かったです。
二人には早く付き合ってほしい…
早くいちゃいちゃしてほしい……！
鍵谷千里の話
初めて鍵谷がメインとなるお話です。
まい子の会社に出入りするコピー機のメンテナンス業者という情報くらいしかなかった鍵谷。
ついに過去が明らかに…！
【ネタバレ】夢を失った過去
早くに母親を亡くし、父と二人暮らしだった鍵谷。
小学生のときに将棋に興味を持ち中学生でプロ棋士の養成機関に入ります。
そこは25歳までにプロになれなければ終了という世界です。
プロ棋士を目指して頑張る中、将棋の天才・藤本新太と対局しその強さに衝撃を受けます。
一気に自信を失い、焦り始める鍵谷。
結果26歳までに四段に昇進できず鍵谷は生きがいを失いました。
そこからは全てがどうでもよくなりました。
ここからは感想です
鍵谷にも深い事情がありましたね。
人生をかけて頑張ってきた夢がついえるって、相当なショックですよ。
圧倒的な実力差に直面すると、絶望するというのもよくわかります。。
一気に自己肯定感下がるんですよね。
藤本くんのモデルは…あの方かしら。
しかし鍵谷さん、絶対頭いいですよね。
将棋うまい人って相当頭いいイメージです。
【ネタバレ】再びまい子の家へ
将棋の話題を避けるようになり、特に「藤本新太」の文字には3年経った今でも大ダメージ。
まい子の家でもテレビからその名が聞こえた瞬間、逃げ出してしまいました。
ゲーセンでばったり会い、逃げるまい子を追っていきます。
一度まい子の家に来ていたので、記憶力のある鍵谷は家の場所を覚えていました。
雨でずぶ濡れなので、まい子に言われてとりあえず家に上がる鍵谷。
鍵谷はシャワー中自分の過去を打ち明ける覚悟を決めます。
ここからは感想です
会えて良かったよぉ～！
追いかけてくれて良かったよぉ～～！
しかし鍵谷さん、一度行った場所までの道覚えてるってすごいですね。
私なんて最低連続3回行ってやっとぼんやり覚えるってレベルなのに（方向音痴）
ほとんど自分の話をしたことのないという鍵谷さん。
まい子はどんな反応をするのでしょうか…。
まい子なら大丈夫だと信じます…！
味園美由紀の話
長年不仲だった辻との関係も修復できたものの味園は真に逃げられた事実に向き合わなければなりません。
過去の自分に反省したはいいが、タイへ行った真について何をしたらいいかわかりません。
そんな中、辻とのランチ帰り銀行に寄った味園は通帳を見てびっくり…
【ネタバレ】辻と作戦会議
ある日、味園の口座に真から40万円振り込まれていました。
手切れ金？当面の家賃？引越し代？
いろいろと考えても本人に聞かなければわかりません。
そのとき一緒にいた辻は味園の家で作戦会議をしようと提案します。
友人の家に行く機会などなかった辻は楽しんでいます。
真が出て行ってから一人でつらかった味園も寂しさが紛れた様子。
辻が料理を作り、いざ作戦会議…というところで味園はパスポートを辻に見せます。
行き先はもちろん真のいるタイ。
真のLINEアイコンを頼りに彼を探しに行くという味園。
無茶なことをしようとする味園に呆れる辻ですが、旅の準備を手伝い全面的に協力してくれました。
そしてタイに来た味園…
ここからは感想です
まい子に続き、味園さんも詰んでますね。
まい子と味園に共通して言えるのは「本人に聞かないとわからない」という状況。
そして相変わらず辻さんのワードセンス、好きです。
ちゃっかりマウント取っちゃうところも辻さんのこのキャラを知ってしまったら憎めません。
海外旅行に慣れてる辻さんかっこよすぎますね。
でも夫が旅行の手配もろもろやってくれないって不満、あるあるですよね～。
味園さんは徐々に怪物から人間に戻りつつある様子。
ほっとしました。
失ったものは大きいけれど、これからきちんと他人を思いやれるようになれるといいですね。
塚田花絵の話
まい子の同僚、塚田のお話です。
1巻冒頭で彼氏ができたと報告していたあの方です。
今回はその彼氏も関係するお話ですよ。
【ネタバレ】「ドライ」と「冷たい」
初体験が最悪だった塚田は感情にも同調圧力にも流されない、合理的で打算的な判断と行動を徹底してきました。
ある日、味園が一週間有給を取る予定のためフォローを依頼された塚田。
その際に、以前言い合いになった日のことを謝られます。
味園が長い休暇を取ること、素直に謝ってきたこと両方にビックリです。
塚田の今の彼氏の柚くんは塚田の中の数々の条件にぴったりの地味めで真面目な優しい彼氏。
柚くんと一緒に食事中、味園に謝られたことを話しますが話の流れで言い方がキツかったかも？と感じる瞬間があった塚田。
でも柚君は優しく肯定してくれます。
その帰り道、道でぐったりしている人を見かけた二人。
塚田は、どうせ酔っ払いだと放っておこうとしますが、柚くんはそんな塚田に「冷たいなぁ…」と言って近くの交番に警察を呼びに行きました。
そのとき、自分は「ドライ」ではなく「冷たい」ただのいやな奴なのでは？と感じた塚田。
柚くんを怒らせてしまったと思いましたが、全く怒っていませんでした。
それどころか柚くんは塚田の立場も考えた上で塚田の判断を否定せず、理解をしてくれました。
改めて柚くんに惚れ直した塚田。
同時に自分のポリシーを曲げずにいたせいで好きな人に嫌われてしまってはおしまいだと反省。
そこから行動が変わります。
いつもなら駅で声を掛けられても勧誘だと決めつけて無視する塚田ですが、道に迷って声を掛けてきた女性を案内してあげました。
最近元気のないまい子にも、今までであれば放っておくと判断していましたが、話してラクになるなら聞くよと声を掛けます。
柚くんのおかげで、いやな奴になってることに気付けて変われた塚田でした。
ここからは感想です
私、実は塚田さんのポリシーと似たようなポリシーを持って仕事をしていました。
個人的に仕事ではこのスタンスでいいと思っています。
でもプライベートとなると一概に言えないんですよね。
人間って複雑だから。
考えが凝り固まったり、かたくなな考え方はあんまり良い方向に行けないというのがよくわかるお話でした。
人間をタグ付けするような見方は共感できなかったけれど、最後は全部外せて良かったね。
柚くんいい人すぎんか。
世の男性がみんな柚くんだったらどれだけ平和だろうか…
「瓜を破る」3巻は鍵谷の過去が明らかに！
「瓜を破る」3巻のあらすじと感想を紹介しましたが、いかがでしたか？
鍵谷さんとまい子は急展開と鍵谷さんの深い過去の話。
味園さんは真のLINEアイコンだけを頼りにタイに…！
塚田さんはクールな今どきOLに刺さりまくるお話でしたね。
気になる続きや他キャラの“冒険譚”も楽しみです！
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